小不吉、小吉相
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目次
昔、古代の中国に…
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まあまあ元気のよい、じさまが居たと。
ほどほどに好奇心旺盛、ほどほどに小心。
そのような、ほどほどに平凡なじさまだったとさ。
或る時じさま、占いの札見て吃驚したとさ。
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「これは不吉じゃ!不吉の紋様じゃぞい」
はて、何が不吉だったかな。不吉じゃ不吉じゃともごもご口の中で呟きながら記憶を掘り起こそうと試みています。結局思い出せず、家の書棚にある占いの本で調べてみることにしました。
フム…、フム。
Image of フム…、フム。
占いの書物にざっと目を通す。「これは多分”小凶”くらいの意味合いじゃなきっと」と、ひとつの文章が目に留まる。「なになに。”失せ物は多分見つからないだろうなあ”とある。」はて・・なにか失くしたものはあったじゃろうか。じさまはほどほどに竹を割ったような性格でして、些末なことを覚えてはいないかったのです。
歩いていると哲学者の家の前に着いた。
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じさまは”偉そうな人”が不得手であったが「お、散歩をするとは関心な事である。家の中にばかりいると人間、思案事の中身が堂々巡りするでな」ホッホッ、と哲学者は優雅に独りで笑っている。
くたびれてその夜じさま熟睡。
Image of くたびれてその夜じさま熟睡。
すると不思議な夢を見た。一匹の蛇がしきりに話しかけてくる。しゃべるヘビとは奇っ怪な❢ だがなぜだか悪い気はしない。じさまは小さいころ蛇に驚かされたので蛇が好きではなかった。はてなぜ夢に、、?人違えで迷い込んでしまったのかのぅ。、、、、
「ほうれ!あんなにあがっている。」
Image of 「ほうれ!あんなにあがっている。」
じさまの家から煙がたかくのぼっとるのを近所のひとびとが見つけて叫んだそうな。「不吉な兆候でなけりゃええが」「いや、違うだろう」「なんでわかるんや。おまさん、偉い学者かなんかか?」「四の五の言ってないで、じさまの様子さ見に行ったらいいだべ。」けむりひとつで大騒ぎ。
あっちの、山の向こうのほうへ行ったか!?
Image of あっちの、山の向こうのほうへ行ったか!?
よし、じさまんち訪ねるぞと意気込む者もいるかと思えば、煙の行方なんぞ気にしている若者までおった。じさまはと言えば、今日はなんとねぼすけ。二度寝でまだ顔も洗っていなかったのじゃと!これで、中國の古代のモノガタリは おしまい おしまい!とんとん。